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永井一郎さんの思い出。 [声優(ひと)]

永井一郎さんというと、
サザエさんの「波平」とか、
宇宙戦艦ヤマトの「佐渡酒造」「徳川彦左衛門」、
うる星やつらの「錯乱坊」等々というあたりが浮かんでくる人が多いと思う。

もちろん他の作品にも多数出演されていたので、
それ以外の作品でのイメージの方が強い方もいらっしゃるだろう。

自分もそのひとりで、
永井一郎さんというと1969-1970年に放送された、
「もーれつア太郎」の父ちゃんこと×五郎役になってしまう。

この作品は今見ると錚々たるメンバーが揃っていたが、
(後にア太郎の子分となるデコッ八役には加藤みどりさんが演じられていた。)
永井さんはその特殊な設定にもかかわらず、
その存在感はピカイチのものがあった。

それから自分は永井さんの声や名前をみかけながら育ち、
そしてアニメ等を見続けていった。

永井さんのようにその声がほとんど変わらず、
しかも役柄によってもその声を変えずに多くの役を演じられている方というと、
TVアニメ放送開始の最初の十年はそれが当たり前のようなところがあった。

ようするに声優さんがそれぞれ自分の声=看板のようものになっていのだ。
最近亡くなられた、青野武さん、内海賢二さん、納谷悟朗さん、田の中勇さんなどもそうだし、
野沢雅子さん、富田耕生さん、中村正さん、古谷徹さん、などもそのスタイルを受け継いでいる、
いわば自分の声を変えずにその名前を大看板にしたタイプの声優さんのひとりといっていいだろう。

特に永井さんは視聴率の高いアニメに多く出ており、
いろいろな役をその強い存在感を決して無理に押し出さず、
そこにいるだけで、存在感を視聴者に強く感じさせてしまう、
ある意味自然体の強さのようなものもあったせいか、
毎日聞いても飽きが来ないという強みもあった。

そしてその声を聞く度に妙に安心感も覚えたりしたものでした。

だけどTVアニメが放送開始されて51年目の今年、
そんな日常があっさりと終わってしまった。
しかも最近今年はじまった新番組「スペース☆ダンディ」の第二話にも、
ゲスト出演されていたばかりだった。

公式サイトには永井さんの笑顔とコメントがある。
http://space-dandy.com/episode/02/

そして番組の公式ツィッターには

「先日放送の第2話にゲスト出演いただいた、永井一郎さんがお亡くなりになられました。アフレコ時もとてもお元気そうで、「一万年生きてるキャラなんて難しいね。俺まだ80年ぐらいしか生きてないから、まだまだ」などとおっしゃってました。心より、ご冥福をお祈りします。」

というコメントがあった。
病気であったわけでもなく、現役バリバリであっただけにほんとうに言葉もありません。

ただ、いまはとにかく「今までほんとうにありがとうございました。」、
という言葉が精一杯です。

あらためまして、心より深く哀悼の意を表します。

今までほんとうにありがとうございました。合掌。
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阿伊沢萬

やっぱりいまだ寂しいものがあります…。teftefさま、nice!ありがとうございます。
by 阿伊沢萬 (2014-02-05 11:47) 

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