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映画『相棒SERIES X DAY』を観て来ました。 [映画]

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「相棒」劇場版第四弾。

内容は
2012年3月に終了したSeason 10と
2012年10月にはじまったSeason 11の間の話。

特命係のいないいつものメンバーによる
金融崩壊へのカウントダウンをめぐる捜査。
これが全体のストーリー。

この後はネタバレ込みとなりますので要注意。

今回伊丹さんは三浦&芹沢御両人と別チームになることが増え、
これがサイバーの岩月さんとのコンビの布石となります。

ただとにかく伊丹さんと岩月さんはあわないあわない。
ちょっと「ダイハード3」のマクレーンとゼウスのコンビを思い出してしまった。
しかも伊丹さんはいつものペースを崩さない。

慇懃無礼とナチュラルなおかしさで押し切るいつものパターン。
こうしてみると伊丹さん単独だと亀山さん以上の暴走がちょいちょい顔を出す。
三浦&芹沢御両名と特命係が
結果的に伊丹さんのよきストッパーだったことがここで明確に。

そして次第にその伊丹イズムに岩月さんも染まっていく…。
そんな展開になっていきます。

他のメンバーあいかわらず、
中園参事官の珍しい取調べや
内村刑事部長のやはり珍しい懇願姿とそれをみて狼狽する伊丹さんと、
このあたりなかなか新鮮なシーンが目白押し。

因みに杉下さんはロンドンで休暇中
神戸さんは警察庁長官官房付になっているので
登場シーンは各々短く、しかも伊丹さんとは直接関わっていません。
神戸さんは片山雛子総理補佐官との絡みがあるくらいですが、
ともに重要な役割を今回も担っています。

角田課長はその一癖も二癖もある捜査の仕方やちょっとしたアクションがあり、
これまたちよっと新鮮。

上映時間105分もけっこうあっというまに過ぎてしまいました。

ただ監督が狙っていたというラスト付近の札束乱舞シーン。
それそのものは狙ってるというのならあまり深くは言いませんが、
むしろそこに至るバイクの登場と激突があまりにも唐突で、
このバイクの男が現金ケースを狙ったのか
それともただの事故なのかちょっと中途半端で判然としません。

このあたりの入り方が曖昧だったので、
余計札束のシーンの説得力が薄れたという気が自分はしました。
あれではやはり狂気よりも不自然さと過剰表現の方を強く感じてしまいます。

あそこがしっかりと整頓されていればよりいい作品になったと思われただけに、
そのへんがちょっと残念でした。

それにしても自分もそうですがけっこう笑えるシーンが多く、
会場の中でもけっこう随所で笑いがおきていました。
このあたりの雰囲気、特に伊丹ワールドのおもしろさは映画でも健在です。

相棒、特に伊丹さんファンにはこたえられない映画でした。

しかしそれにしても6月の梅雨時にあんなに走らせるとは。
伊丹さん役の川原和久さんいわく

「30年オファーが遅いんだよ!」

とのこと。コメントまで、まんま伊丹さんでした。
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