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夏目友人帳 参「狐のとけい」雑感 [アニメ(2011放送開始)]

自分の好きなアニメに

「夏目友人帳」

というものがある。

現在は第三期が放送中ですが、
この作品にじつに心安らぐものがある。

特に第一期がその傾向が強く
第二期はそれに比べるとやや濃い目の作風が多く、
第三期はその間を話によって行ったり来たりという
そんな出来となっている。

そんな中で先日放送された
第八話「子狐のとけい」は秀逸な話だった。

人と獣と妖の時間は違うことや、
その中で各々の生き方のことなどが淡々と語られ、
そして別々の流れのものがかかわることが悲しみをよぶということが、
最後、神様と子狐と時計にああいう形で訪れるということ、
そしてその起きたことを延々と泣きながら夏目に話すその子狐の姿が、
何か生きているもののひとつの理のようなものを感じさせるような、
そんな趣を感じさせられ、
とても考えさせられてしまいました。

ただそれ以上に
子狐役をされた矢島さんの演技、
その夏目の前で泣きながら話すその姿に
こちらの目頭がとにかく熱くなってしまいました。

k27.jpg

アニメをみていて声優さんのそれで泣けたというのはほんと久しぶりでした。

別に泣かそう泣かそうという演技ではなく、
むしろそれとは正反対ともいえる
自然な何の飾り気も無い「泣き」だったのですが、
とにかくなんかもうたまらないものがありました。

この子狐の泣きが
じつは生きるものすべてに対してのひとつの無常感に対しての、
言いようのない悲しみの代弁なのかもしれませんが、
この矢島さんのそれはまさに理想のそれだったといえると思います。

この作品のこの話。
自分の今までみたアニメの中でも屈指の話になると思いますが、
矢島さんのそれも最高のもののひとつになると自分は思っています。

しかしこの演技は宮崎駿監督にみてほしかった。
ここでの矢島さんのそれはジブリの線に沿った演技だと思いましたし、
むしろジブリのそれに沿った上でも最高のもののひとつだったと思います。

やっぱり人間決めつけは駄目です。
何を自分は知らないのかもっとよく知っておかないと。

とにかく話といい演技といい、今年屈指の名作でした。

この話、ほんとみてよかったです。
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