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「電波女と青春男」第12話雑感。 [アニメ(2011放送開始)]

これが最終回といえないところがなんとも…。

震災報道の影響で
本来最終回となる第13話が未放送となる事態とか。
このためなんともいえない終わり方でしたが、
話としてはいい収まり方の話でした。

ただみていてなんといいますか、
主役の声が同じ入野さんであるとか、
ヒロインが霊体や宇宙人(自称しかも過去形)だったりと
異色だったこともあるかもしれませんが、
「この花の名前を僕はまだ知らない」
とけっこう似た作品という気が途中からしてきました。

もちろん大筋はかなり違いますが、
その時期が最近か幼少期なのかの差はありますが
キャラ全員がどこかで負の要素を抱えていることがあります。
もっとも「電波」の方は「この花」と違って
「負の要素」に人の生き死にかかわっていないこともありますが、
かなりそれに対してうまくつきあっているといいますか、
うまくかわしているというふうにもかんじられます。

しかも全員が妙にドライといいますか、
己のスタイルを徹底的に貫いている。
しかも手数の多い喋りのため
言葉が作品の中を埋め尽くしている比率が妙に高くなったため、
さらにその傾向が高く感じられる。

とにかく妙にみてて
打たれ強くなりそうになるアニメだった。

そんなこのアニメ、
最大のキーはやはり入野さんだと思いました。
自分はけっこう入野さんの出ているアニメをみているが、
この人は自分という色づけよりも、
作品のありのままをどう提示するかということを
ひじょうに自然にできる人という印象を受けていたが、
今回は特にそれを痛感しました。

入野さんの役はどちらかというと「突っ込み」なのだが、
とにかくタイプの違うボケが
攻撃的かつ自分本位にバンバン飛んでくるそれを
とにかく徹底的に手数の多い「突っ込み」で迎撃しまくる。

これがふつうにやりまくると役の存在感が強くなり、
他の役を薄めてしまいかねないところがでてくるはずなのですが、
入野さんがやると役が強くならず他の役も薄まらないという、
そういうかんじに常になっていました。
しかもそれでいてちゃんとすべてのボケを的確に突っ込んだことで
話の流れも阻害されず終始スムーズだったのもよかったです。

これなどは先にあげた入野さんのスタイルが功を奏したといえるでしょう。

あと入野さんはこの役でも「この花」でも
衆人環視の中でけっこうこっ恥ずかしい、
しかも作品の要のひとつになる台詞を大きな声で喋るシーンがありましたが、
これもそれほど変に色づけされなかったため、
話の中で必要以上に浮き上がることもなかったことも、
これまた入野さんならではだったと思います。

ただしキーは入野さんかもしれませんが
目立ちまくってたのは
野中藍さんの爽やかな怪演が炸裂した
不惑のお姉さんだったと思います。

DO.png

最後の最後もこの人がしめていましたが、
本当の最終回第13話ではいったいどうはじけていたのか。
いずれ発売になる映像の特典ということなので、
それまでのこれは楽しみにとっておきたいと思います。

しかし主人公がとりまきの5人の女性陣から
各々ぜんぜん違う呼ばれ方をしているというのも珍しい。
「丹羽君」「まこ君」「転校生」「いとこ」「おまえ」
まあ、いろいろあります。
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