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茅原実里さん [声優(ひと)]

若い(もしくは経歴の短い)声優さんを書くときは、
おもいっきり見当違いのことを書くことがある。
以前書いた沢城さんなんか最初書いた部分などは
今読むと目いっぱい外したことを書いている。

またある意味けっこうこちらも気を使う部分もあるので
正直何人かはあえて素通りしている部分もある。
今回の茅原さんもそのひとりだった。

茅原実里さん
http://chiharaminori.jp/
(公式サイト)

茅原さんのことを書こうと思ったのは
その台詞のもつ独特のラインに面白さを感じたからです。

じつは茅原さんの歌と台詞は
その声の高低等の違いはあれど
なんか不思議なくらい似た感覚を自分は覚えてしまいます。

これはどういうことかといいますと
茅原さんの台詞は台詞の内容をベースにはしているものの
それ以上にその言葉の抑揚と響きを軸にした
ひとつのメロディラインのようなものを築いている場合が多く、
そのため何か台詞を聞いているのに
なんかひとつのメロディを聴いているような
なんとも不思議な感覚を感じてしまうことが多いのです。

ようするに台詞を「聞く」というより「聴く」というかんじがするのです。

このため人によっては
もっと台詞本来の意味をより掴んで接近してほしいという気持ちにもなるかもしれません。
たしかに多少そういう部分を後ろに追いやったという部分を感じたりすることもままありますが
それがギスギスした響きを結果的に取り除き
台詞のもつ響きや抑揚をもとにそこからメロディラインをつくるように語る
そういう部分を生み出しているとしたら
自分はなかなかそれはそれで
なかなか得がたい面白いやり方という気がしています。

もっとも本人がそれを意識してやっているという感じはあまりないので
自分がそう言われることに
ひょっとしたら抵抗があるかもしれません。
もしそうだったらじつに申し訳ないこと書いてるなあ、という気もします。

ただこういう台詞まわしっていうのは
ひとつはまると無類の説得力があります。
「聞く」と「聴く」が一致すると
オペラでもありますがとんでもない力というものが出来上がる場合があります。

茅原さんの場合
正直この後この個性が推し進められていくのか
それともまた違った部分があらわれてくるのか
あらわれるとしたらそれが以前の個性と
どう折り合いをつけていくのか
今のところそれは自分にはわかりませんが
こういうところに
これからさらに伸びていく声優さんを追っていく
ある意味醍醐味のひとつがあるのかもしれません。

それにしても考えてみると
あの寡黙な長門役がなぜ茅原さんになったのか?
今考えるとじつに不思議という気がしますが
ひょっとしてあの機械的なとつとつとした
それこそ呪文のような台詞だからこそ、
茅原さんがやったら化けるかも
と思われたのかもしれません。

唐突ですが以上で〆です。
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阿伊沢萬

「直chan」さま

茅原さんの台詞まわしって以前からちょっとおもしろいなあと思ってたのですが、茅原さんの歌を聴いてたら「へえ」と思った次第。ただ茅原さんのこのしゃべり方って、ある意味昔の落語家さんみたいなんですよね。昔の落語家さんって、その台詞回しがどことなく小唄のそれをおもわせるところがあるのですが、なんかそれとどこか似たものを感じるんでよね。まあ、なんとなくですが。ミュージカルとかうまいんでしょうね茅原さん。

nice!いつもありがとうございます。


by 阿伊沢萬 (2008-12-24 19:56) 

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