SSブログ
のだめ徒然草 ブログトップ
- | 次の10件

のだめ徒然草その0(ゼロ) [のだめ徒然草]

※2006年10月14日に作成したこの「千秋真一と飛行機嫌いの指揮者たち」を、「のだめ徒然草その0(ゼロ)」にタイトル変更&マイカテゴリーを2007年2月6日に「のだめ徒然草」変更しました。

---------------------------------------------------------------

「のだめカンタービレ」のドラマ放送がはじまり
来年初めからはフジ深夜枠でアニメもはじまる。

この作品については
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%81%A0%E3%82%81%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%AC
以上のウィキペディア(Wikipedia)を参照していただくとして
この作品にでてくる天才指揮者、千秋真一は飛行機嫌いの船嫌い。
設定としておもしろいのですが
じっさい最初の「飛行機嫌い」という音楽家がけっこう多い。

歌手のチェチーリア・バルトリやピアノのスヴャトスラフ・リヒテルがそうですが
なかでも指揮者はそうそうたる顔ぶれが揃ってくる。

カルロス・クライバー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC

ニコラス・アーノンクール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB

エードリアン・ボールト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%88

エフゲニ・ムラヴィンスキー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%B2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

以上。ウィキペディア(Wikipedia)より。

これをみるとものすごいほどの大指揮者揃い。
中にはじっさいそれほどの飛行機嫌いではない人もいるようですが
来日回数は決して皆多い方ではありません。
クライバーはコンサートがらみでは1974年から1994年までに五回
まもなく来日するアーノンクールは昨年の来日も含めて三回位?
イギリスの人間国宝ボールトに至ってはついに来日することはありませんでした。

最後の旧ソ連史上最高の大指揮者といわれたムラヴィンスキーは
嫌々来た初来日時の日本の印象があまりにもよかったため親日家になり
(そのときの演奏会のライヴはCDにもなっています)
おかけでこの異常なほどの飛行機嫌いの旧ソ連の指揮者は
1973年から1979年まで二年おきに四回来日することとなります。

ですがそのほとんどの行程が
150時間にもわたるシベリア鉄道とナホトカから横浜までの船旅という徹底さ。
最後の来日となった1979年こそ途中から飛行機を使用したものの
ある著書によると
日本の飛行機だから信用して乗ったということで
機内では「静かにしないと飛行機が堕ちる」と緊張していたということ。

またこの著書によると
ムラヴィンスキーは若いときは飛行機にも乗っていたが
あるとき「この床の下にはなにも無い!」ということを悟り?
それ以来乗らなくなったらしいとのことです。

ムラヴィンスキーは党当局に徹底的に背を向けていたようで
このため1981年以降来日が無くなってしまいましたが
最後の来日時についに再び飛行機に乗ったところをみると
あと数回来日していたら飛行機嫌いをかなり払拭できていたかもしれません。

ところで飛行機嫌いということですが
これには高所恐怖症というだけでなく
おそらくかつての多くの飛行機事故
さらには何人かの著名な音楽家がそれらの飛行機事故により他界されたことが
これら指揮者に飛行機嫌いということを助長させていたような気がします。
特に以下の三人はかなりの衝撃ではなかったかと推測できます。

ジネット・ヌヴー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%B4%E3%83%BC

シャック・ティボー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%9C%E3%83%BC

グィド・カンテルリ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%AA

以上『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

ところで千秋さんのもうひとつの「船嫌い」。
これはじつはあまり知らないのですが
今のように飛行機が発達するとあえて船嫌いを表明する人もいないでしょうし
飛行機嫌いのため
ほんとうは船も嫌いだったものの
やむなく船を利用した人もいたことをおもうと
けっこう隠れ船嫌いもいたかもしれません。

しかしそれにしても飛行機嫌いにはなんと大指揮者が多いことか。
千秋さんも将来は後世に名を残す歴史的大指揮者になるかもしれません。

尚、余談ですが先にあげた四人の指揮者の共通点として
みなたいへん颯爽として流れの良い明晰かつ清澄な音楽づくりを基としているところに
大きな特長があります。(晩年期のボールトのみ多少趣を異にしていますが)
個人的にこれはちょっと面白い共通点ではあります。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ
- | 次の10件 のだめ徒然草 ブログトップ