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「響け!ユーフォニアム2」8話までみて。 [アニメ(2016放送開始)]

なんというか、
けっこうぶっちゃけた話になってきたなあという感じ。

この作品、
みていて多くの人がいくつかの人間関係でもがき、
なんとかよりよい方向へと悩み行動している。

ただこれはひとつの幻想がもたらせているのかもしれない。


別に姉だから、先輩だから、教師だから、先生だから、
ましてや両親だからといって、
それらの人たちの発言が常に正解を説いているわけではない。

人間は一生完璧となりえない未熟な存在なのだから、
これは当然といえば当然だ。

別にこの人たちは聖人君主でも全能の神でもないのですから。

そこのあたりを勘違いしているところが、
この作品の多くの問題の出発点にもなっている。

ただし、
それを言われた受けての側も、
じゃあそれを素直に受けているかというとそれだけでなく、
どこかで自分の都合のいい回答を期待、
もしくはそれを要求している部分もかなりある。

おそらく言い合っているときはともかく、
それが一拍おかれると、
当人はおそらくそれに気づいてはいることだろう。

黄前さんの表情や発言からは、
そういう部分が随所に感じられるものがあるし、
そこには、
だからといって正解をみいだせない自分に対する苛立ちも、
これまたひじょうにストレートに描かれている。


例えていうと、
奇妙な形のピースだらけのパズルの盤面で、
ピースが互いにうまく繋がろうとしたり、
またははじきあったりという、
そういう状況に近いものなのかもしれない。


おそらくこの作品の作者は、
そういうことをわかりきったこととして、
そのうえで未熟で未完成な人たちの、
そこから生じる関係やドラマを、
吹奏楽というひとつのアンサンブルを、
ひとつの枠組みとして組み込んで話を展開させ、
そこで登場人物に青春を謳歌し代弁してもらおうと、
そんな気持ちでこの作品をつくっているのかなあと、
今頃そんなことを思った次第。


だからこの作品をみてて、
過去の自分との照らしあいも混みで
あれほど登場人物を応援したくなるんだろうなと、
なんとなく勝手に納得したものでした。


不器用な言葉足らずの部分も、
最後は音楽がもっていってくれるという、
作者の音楽に対する愛情も強く感じられる最近のこの作品。


正直いささか重い展開が続いているけど、
そういう部分に強く共感し、
最後まで見届けようと誰もが思っているのではないでしょうか。

なかなか噛めば噛むほど味の出る作品です。

因みにユーフォニアムとはwikiによると、
ギリシア語の“euphonos”「良い響き」(eu=良い、phone=響き)に由来する、
とか。

なんとかいい方向へと、
事が起きるたびに悩み行動する登場人物たち。

最後は全員で素晴らしいドラマを響かせてほしいものです。


余談ですが、
思わぬところで中川先輩にお鉢が回ってきた。

なんかこれはこれでちとみてみたいかも。

中川先輩の男前に期待。

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