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ジブリ、「小休止」へ 製作部門解体 [スタジオ・ジブリ]

日本の映画歴代興行収入1位の「千と千尋の神隠し」など数々のヒット作を世に送り出してきた「スタジオジブリ」(東京都小金井市)が、製作部門をいったん解体する方針であることが4日、分かった。鈴木敏夫代表取締役プロデューサー(65)がジブリの株主総会で明言した。新作は「小休止」となり、現在公開中の「思い出のマーニー」以後、当面製作されない可能性が高くなった。

 スタジオジブリは昨年、宮崎駿監督(73)が「風立ちぬ」を最後に長編アニメ製作からの引退を表明。高畑勲監督(78)も8年がかりで製作した「かぐや姫の物語」を公開し、スタジオの今後の経営方針に注目が集まっていた。

 鈴木氏は6月27日に開かれた株主総会で、宮崎氏引退のインパクトが非常に大きかったことを強調。「延々と作り続けることは決して不可能ではなかったが、(新作製作は)いったん小休止して、これからのことを考えてみる」と述べた。

 スタジオジブリは昭和60年設立。従業員数は約300人。「千と千尋-」は米アカデミー賞長編アニメ賞を受賞し、ほかに「ハウルの動く城」「もののけ姫」などのヒット作がある。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140804/ent14080420580006-n1.htm

ああ、やっぱりNBC交響楽団と同じ道を辿りましたか…。

まあ宮崎さんと高畑さんの作品を作るために特化したような所なので、
宮崎監督の長編引退と高畑監督の年齢等を考えれば、
トスカニーニの演奏のために特化したスーパーオーケストラだったかのNBC交響楽団が
トスカニーニの引退後のそれを思うと、
ジブリがそれと辿る道が同じになったことは至極当然というところでしょうか。

ほんとうはジブリを一時的に日テレと国か都が経営を保持し、
もう数作制作をするという手もあったかもしれませんが、
製作者のモチベーションがそれだともたないんだろうなあ…。

なんかもったいないというか、
こういうあたりのことを綺麗にできるかどうかで、
日本のアニメが本当に文化として機能しているのかが、
なんかわかるような気がするんですよね。


まあもったいないけど、これが当然なんでしょう。

しかし…うーん…。


そういえば来年生誕90年を迎える芥川也寸志さんがこんな言葉を言われていたという。

「感動と言うのは精神の風車を廻すことである。たとえば、私たち音楽を愛する者が楽器の技術は拙くとも練習に練習を重ねて、僕等の拙つたない精神の風車を廻す練習をし、ある作品を舞台で演奏すると、その廻る風車の風に吹かれて客席のみなさんの精神の風車も徐々に廻り始める。さび付いた風車も、普段から手入れの行き届いた風車も勢い良く廻り始める。これが感動と言うものだと思う。だから自分の風車をまず廻そう・・・」(「オーケストラ・ニッポニカ」公式サイトより)

ジブリには今、この風車を回すだけのそれがもう無いということなのでしょうか。


ただねえ…、


なんかジブリを観に来てる人のかなりの人が
「ジブリ」じゃなくて「宮崎駿」というブランドを観るために参加しているというか、
なんかそんな気が今回した。

高畑監督の「かぐや姫」はなかなか一般向けしづらいかもしれないけど、
それをいうなら「風立ちぬ」も一般向けしづらいし、
今回の米林監督のそれの方がはるかに一般向けだし、
イギリスではたいへん有名な児童文学とのこと。

そう考えると、
けっきょくは「宮崎駿」のファンはいたけど「ジブリ」のファンはいなかった。
ということなんだろうなあ…という気がした。

ただそうなると、
じゃあそんなに宮崎駿抜きのジブリって魅力が無いの…?
ということになる。

もしくは人を劇場に引っ張る力が無いのかということにもなる。

自分はこれは魅力が無いというより分からない、
正体が分からない人の作品という、
そういう部分が足を遠ざけているという気がする。

つまり米林監督の監督としての売りは何なのさいう、
そういうものがついぞこちらには伝わってこなかった。

たしかにいろいろと宣伝されたりしてはいたけど、
なんかはっきりしない物言いばかりで、
自分も正直このあたり記憶にまるで残っていない。

そこがやっぱり問題なんだろうなあ…ということなんだろう。

たとしたら鈴木プロデューサーは何やってたの?
と、言われてもしかたないのかもしれない。

米林監督はベストを尽くした。
正直監督には興行成績等の責任は皆無!

だけどプロデューサーあなたはベスト尽くしましたか?

人をそれほどよぶ力の無い「ジブリ」のいつものやり方にのみこだわったという、
そういう安直な姿勢は皆無でしたか。


まあとにかく、
以上が「思い出のマーニー」がジブリの白鳥の歌になった理由なんだろう。


なんかやりようによってはこうなる前に、
いくつか手はあったんじゃないのという気がしている。

あと声優に使用した俳優にやたら金使ったもののその効果もなく、
ただ費用がかさんでいったような気も個人的にはしている。

潰れてもいいから声優だけには頼らないし、
そういう人たちのファンを呼び込んでまで延命はしないという、
そういう何か哲学でもあったんならしかたないだろうけども。

ただ、だとしたらいい道楽だなあという気もした。


とにかく制作方のみなさまお疲れさまでした。

いい作品と夢を最後までみせていただきありがとうございました。
ジブリと同じ時代を生きれたことを、私は誇りにしたいと思います。

次にどこかに行かれる方は新天地でのご活躍をお祈りします。


以上です。


(8/7追加)

 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは6日、「長編アニメーションの制作を小休止する」と語り、現在公開中の「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)以後の新作映画には、当面着手しない考えを明らかにした。ジブリはほぼ1~2年ごとに長編を発表してきたが、次作は少し間が空くことになりそうだ。

 鈴木プロデューサーは7日朝には、NHKの情報番組「あさイチ」に生出演。昨年9月に宮崎駿監督が長編アニメからの引退を宣言し、約300人の社員を抱えるジブリの今後について、「一部報道で『解体』とか言われているが、要は(アニメの)作り方を変えるということ」と語り、「解体」説を否定した。また、宮崎監督とは「短編を作ろうという話をしている」と明かした。

http://www.asahi.com/articles/ASG873GD6G87UCLV003.html?iref=comtop_6_03

解体はしないとか。なんかよくわかりませんが最悪ではないようです。
一応一安心。
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