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スタン・ゲッツ~カル・ジェイダー・セクステット [JAZZ]

Stan Getz With Cal Tjader
(これがオリジナルタイトル)

SG.jpg

Stan Getz (tenor saxophone)
Cal Tjader (vibraphone)
Vince Guaraldi (piano)
Eddie Duran (guitar)
Scott LaFaro (bass)
Billy Higgins (drums).

1. Ginza Samba
2. I've Grown Accustomed to Her Face
3. For All We Know
4. Crow's Nest
5. Liz-Anne
6. Big Bear
7. My Buddy

UCCO-9757(ステレオ)

梅雨時ということだからではないけれど
さっぱりしたジャズにどうしても手がのびる。
で、今回はスタン・ゲッツが1958年に
ヴァイブのカル・ジェイダート共演したアルバム。

ゲッツの爽やかでちょっとハスキーなテナーと
ジェイダーの珠を転がすようなヴァイブの絡みがじつに心地よい。

だけどそれ以上に最高なのがここでのリズムセクション。
今考えると夢のような顔合わせだ。

ドラムはビリー・ヒギンズ。
オーネット・コールマンをはじめとする
多くのジャズジャイアンツと共演した名ドラマー。
正直いろいろ話すのは野暮というものだろう。

ギターのエディ・デュランは自分はよくは知らないけど
1980年の第一回オーレックスジャズフェスティバルで
ベニー・グッドマンバンドのリズムセクションの一人として来日していたので
ご存知の方も多いと思われる。
このときはなかなか味のある演奏をしていたという印象があります。

そしてベースがあのスコット・ラファロ。
このセッションの翌年からかのビル・エヴァンストリオの一員となり、
この三年後にヴィレッジヴァンガードで奇跡を録音することになる。
因みにその数日後にあったラファロ最後のステージでの共演者が
このアルバムのリーダー、ゲッツであるというのも何か因縁めいたものがある。

で、ビアノがなんとヴィンス・ガラルディ。
ウディ・ハーマンやカル・ジェイダーのグループで演奏していたピアニストですが、
なんといってもかのスヌーピーやチャーリー・ブラウンでおなじみの、
"ピーナッツ"の音楽を担当し数々の名曲を作曲したことで有名なあのガラルディだ。

また各人有名になる前の時期の演奏ですが
四人が四人ともじつに快適かつ聴かせる演奏をしてくれています。

まあそれにしても聴き所がたくさんのアルバム。

いろいろあげていくとたのしみが無くなってしまうのですが
あえてひとつあげるとすると
一曲目の「Ginza Samba」

ガラルディの曲ということですが
これがガラルディが日本での印象云々なのかどうかはわかりません。
ちょっとスヌーピーっぽい雰囲気があるようにも感じられる曲ですが
これがもう最高に快適快調!
十分強のジャムセッション風の曲で、
全員が一丸となって軽快にスイングするそれはもう絶品の一語。

とにかくなかなか楽しいジャズアルバムです。
ゲッツもジェイダーもじつにリラックス。
ガラルディやデュランもお洒落でスマート。
そしてラファロのベースがあまりにも心地よい。

ほんといいアルバムです。
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阿伊沢萬

xml_xslさま

このアルバムといいブルーベックのライヴといい、けっこう隠れた名アルバムって多いですね。特にこのゲッツのアルバムは正直知ってびっくり、聴いてさらにびっくりでした。

そういえばゲッツの「CHILDREN OF THE WORLD」
http://orch.blog.so-net.ne.jp/2007-04-06
これのジャケットもスヌーピーでした。

nice!二点もありがとうございました。
by 阿伊沢萬 (2009-11-24 01:10) 

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